.bzl ファイル

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すべての .bzl ファイルで使用できるグローバル メソッド。

メンバー

analysis_test_transition

transition analysis_test_transition(settings)

Analysis-test ルールの依存関係に適用する設定の移行を作成します。この移行は、analysis_test = True のあるルールの属性にのみ適用できます。このようなルールは機能に制限があるため(たとえば、依存関係ツリーのサイズが制限されているなど)、この関数を使用して作成された遷移は、transition() を使用して作成された遷移と比べて潜在的なスコープが制限されます。

この関数は主に、Analysis Test Framework のコアライブラリを円滑化するために設計されています。ベスト プラクティスについては、ドキュメント(またはその実装)をご覧ください。

パラメータ

パラメータ 説明
settings required
この構成移行で設定する必要がある構成設定に関する情報を含む辞書。キーはビルド設定のラベルで、値は移行後の新しい値です。その他の設定はすべて変更されていません。これを使用して、分析テストに合格するために設定する必要がある特定の構成設定を宣言します。

アスペクト

Aspect aspect(implementation, attr_aspects=[], attrs={}, required_providers=[], required_aspect_providers=[], provides=[], requires=[], fragments=[], host_fragments=[], toolchains=[], incompatible_use_toolchain_transition=False, doc=None, *, apply_to_generating_rules=False, exec_compatible_with=[], exec_groups=None, subrules=[])

新しいアスペクトを作成します。この関数の結果はグローバル値に保存する必要があります。詳しくは、アスペクトの概要をご覧ください。

パラメータ

パラメータ 説明
implementation required
このアスペクトを実装する Starlark 関数。Target(アスペクトが適用されるターゲット)と ctx(ターゲットの作成元となるルール コンテキスト)の 2 つのパラメータがあります。ターゲットの属性は、ctx.rule フィールドを介して利用できます。この関数は、ターゲットにアスペクトを適用するたびに、分析フェーズで評価されます。
attr_aspects 文字列シーケンス。デフォルトは []
属性名のリスト。アスペクトは、これらの名前を持つターゲットの属性で指定された依存関係に沿って伝播されます。ここでの一般的な値には、depsexports があります。このリストには、ターゲットのすべての依存関係を伝播する単一の文字列 "*" を含めることもできます。
attrs dict: デフォルトは {} です
アスペクトのすべての属性を宣言する辞書。属性名から `attr.label` や `attr.string` などの属性オブジェクトにマッピングします(attr モジュールを参照)。アスペクト属性は、ctx パラメータのフィールドとして実装関数で使用できます。

_ で始まる暗黙的な属性は、デフォルト値を持ち、label または label_list 型にする必要があります。

明示的な属性は、string 型でなければならず、values 制限を使用する必要があります。明示的な属性では、制限に従って、同じ名前、タイプ、有効な値の属性を持つルールでのみアスペクトが使用されるように制限されます。

required_providers デフォルトは [] です。
この属性を使用すると、アスペクトは必要なプロバイダをアドバタイズするルールを持つターゲットのみに伝播を制限できます。値は、個々のプロバイダまたはプロバイダのリストのいずれかを含むリストにする必要があります。両方を含めることはできません。たとえば、[[FooInfo], [BarInfo], [BazInfo, QuxInfo]] は有効な値ですが、[FooInfo, BarInfo, [BazInfo, QuxInfo]] は無効になります。

プロバイダのネスト解除されたリストは、1 つのプロバイダのリストを含むリストに自動的に変換されます。つまり、[FooInfo, BarInfo] は自動的に [[FooInfo, BarInfo]] に変換されます。

一部のルール(some_rule など)のターゲットをアスペクトに公開するには、some_rule で、必須プロバイダ リストの少なくとも 1 つに含まれるすべてのプロバイダをアドバタイズする必要があります。たとえば、アスペクトの required_providers[[FooInfo], [BarInfo], [BazInfo, QuxInfo]] の場合、some_ruleFooInfoまたは BarInfoまたは BazInfo QuxInfo の両方を提供する場合にのみ、このアスペクトは some_rule ターゲットを確認できます。

required_aspect_providers デフォルトは [] です。
この属性を使用すると、このアスペクトは他のアスペクトを検査できます。値は、個々のプロバイダまたはプロバイダのリストのいずれかを含むリストにする必要があります。両方を含めることはできません。たとえば、[[FooInfo], [BarInfo], [BazInfo, QuxInfo]] は有効な値ですが、[FooInfo, BarInfo, [BazInfo, QuxInfo]] は無効になります。

プロバイダのネスト解除されたリストは、1 つのプロバイダのリストを含むリストに自動的に変換されます。つまり、[FooInfo, BarInfo] は自動的に [[FooInfo, BarInfo]] に変換されます。

別のアスペクト(other_aspect など)をこのアスペクトに公開するには、other_aspect で少なくとも 1 つのリストのすべてのプロバイダを指定する必要があります。[[FooInfo], [BarInfo], [BazInfo, QuxInfo]] の例では、other_aspectFooInfoまたは BarInfoまたは BazInfo QuxInfo の両方を提供する場合にのみ、このアスペクトは other_aspect を確認できます。

provides デフォルトは [] です。
実装関数が返すプロバイダのリスト。

実装関数で、以下のいずれかのタイプのプロバイダが戻り値から除外されている場合、エラーになります。ただし、実装関数は、ここに記載されていない追加のプロバイダを返すことがあります。

リストの各要素は、provider() によって返される *Info オブジェクトです。ただし、以前のプロバイダは文字列名で表されます。ルールのターゲットが、必要なプロバイダを宣言するターゲットの依存関係として使用される場合、そのプロバイダをここで指定する必要はありません。実装関数が返すだけで十分です。必須ではありませんが、指定することをおすすめします。ただし、アスペクトの required_providers フィールドでは、プロバイダをここで指定する必要があります。

requires Aspectシーケンス。デフォルトは []
このアスペクトの前に伝播する必要があるアスペクトのリスト。
fragments 文字列シーケンス。デフォルトは []
アスペクトがターゲット構成で必要とする構成フラグメントの名前のリスト。
host_fragments 文字列シーケンス。デフォルトは []
アスペクトがホスト構成で必要とする構成フラグメントの名前のリスト。
toolchains sequence: デフォルトは [] です
設定すると、このルールに必要なツールチェーンのセット。このリストには、String、Label、StarlarkToolchainTypeApi などのオブジェクトを自由に組み合わせて含めることができます。現在のプラットフォームを確認すると、ツールチェーンが見つかり、ctx.toolchain によってルールの実装に提供されます。
incompatible_use_toolchain_transition デフォルトは False です。
非推奨。使用されなくなったため、削除する必要があります。
doc string: None: デフォルトは None
ドキュメント生成ツールで抽出できるアスペクトの説明。
apply_to_generating_rules デフォルトは False です。
true の場合、アスペクトは出力ファイルに適用されると、代わりに出力ファイルの生成ルールに適用されます。

たとえば、アスペクトが属性 `deps` を通じて推移的に伝播するとすると、それがターゲット `alpha` に適用されます。`alpha` に `deps = [':beta_output']` があるとします。ここで `beta_output` はターゲット `beta` の宣言された出力です。`beta` に `deps= アスペクトの target `charlie` がある場合、`deps= のアスペクトの `charlie` が `charlie` にあるとします。この場合、

デフォルトは false です。

exec_compatible_with 文字列シーケンス。デフォルトは [] です。
このアスペクトのすべてのインスタンスに適用される実行プラットフォームの制約のリスト。
exec_groups dict または None。デフォルトは None です。
実行グループ名(文字列)の exec_groups へのディクショナリ。設定すると、アスペクトは 1 つのインスタンス内の複数の実行プラットフォームでアクションを実行できます。詳細については、実行グループに関するドキュメントをご覧ください。
subrules サブルールシーケンス。デフォルトは []
試験運用版: このアスペクトで使用されるサブルールのリスト。

configuration_field

LateBoundDefault configuration_field(fragment, name)

label タイプの属性の遅延デフォルト値を参照します。値を決定する前に構成を構築する必要がある場合、値は「遅延バウンド」になります。この値を値として使用する属性はすべて、非公開にする必要があります。

使用例:

ルール属性の定義:

'_foo': attr.label(default=configuration_field(fragment='java', name='toolchain'))

ルールの実装でのアクセス:

  def _rule_impl(ctx):
    foo_info = ctx.attr._foo
    ...

パラメータ

パラメータ 説明
fragment required
遅延バインドされた値を含む構成フラグメントの名前。
name required
構成フラグメントから取得する値の名前。

到着

depset depset(direct=None, order="default", *, transitive=None)

depset を作成します。direct パラメータは depset の直接要素のリストで、transitive パラメータは、要素が作成された depset の間接要素になる depset のリストです。depset がリストに変換されるときに返される要素の順序は、order パラメータで指定します。詳細については、Depsets の概要をご覧ください。

依存関係のすべての要素(直接的および間接的)は、式 type(x) で取得される型と同じ型でなければなりません。

ハッシュベースのセットは反復処理中の重複を排除するために使用されるので、depset のすべての要素はハッシュ可能である必要があります。ただし、現在のところ、この不変条件は、すべてのコンストラクタで一貫してチェックされるわけではありません。整合性チェックを有効にするには、--compatible_always_check_depset_elements フラグを使用します。これは、今後のリリースでデフォルトの動作になります。問題 10313 をご覧ください。

また、要素は現在不変である必要がありますが、この制限は今後緩和される予定です。

作成されるデプセットの順序は、transitive デプセットの順序と互換性がある必要があります。"default" の注文は他の注文と互換性があります。他のすべての注文は自分とのみ互換性があります。

パラメータ

パラメータ 説明
direct sequence: または None。 デフォルトは None です。
depset の direct 要素のリスト。
order デフォルトは "default" です。
新しい依存関係の走査戦略。設定可能な値については、こちらをご覧ください。
transitive depsetシーケンス、または None。 デフォルトは None
要素が depset の間接要素になる depset のリスト。

exec_group

exec_group exec_group(toolchains=[], exec_compatible_with=[])

ルールの実装中に特定の実行プラットフォームに対するアクションを作成するために使用できる実行グループを作成します。

パラメータ

パラメータ 説明
toolchains sequence; デフォルトは [] です
この実行グループに必要なツールチェーンのセット。このリストには、String、Label、StarlarkToolchainTypeApi の各オブジェクトを自由に組み合わせて含めることができます。
exec_compatible_with 文字列シーケンス。デフォルトは []
実行プラットフォームに対する制約のリスト。

module_extension

unknown module_extension(implementation, *, tag_classes={}, doc=None, environ=[], os_dependent=False, arch_dependent=False)

新しいモジュール拡張機能を作成します。グローバル値に格納して、エクスポートして MODULE.bazel ファイルで使用します。

パラメータ

パラメータ 説明
implementation required
このモジュール拡張機能を実装する関数。単一のパラメータ module_ctx を取る必要があります。この関数は、ビルドの開始時に 1 回呼び出され、使用可能なリポジトリのセットを決定します。
tag_classes デフォルトは {} です。
拡張機能で使用されるすべてのタグクラスを宣言するための辞書。タグクラスの名前から tag_class オブジェクトにマッピングされます。
doc string: None、デフォルトは None
ドキュメント生成ツールで抽出できるモジュール拡張機能の説明。
environ 文字列シーケンス。デフォルトは []
このモジュール拡張機能が依存する環境変数のリストを指定します。そのリスト内の環境変数が変更されると、拡張機能が再評価されます。
os_dependent デフォルトは False です
この拡張機能が OS に依存しているかどうかを示します。
arch_dependent デフォルトは False です
この拡張機能がアーキテクチャに依存するかどうかを示します。

provider

unknown provider(doc=None, *, fields=None, init=None)

プロバイダ シンボルを定義します。プロバイダは、呼び出しによってインスタンス化できます。また、ターゲットからそのプロバイダのインスタンスを取得するためのキーとして直接使用することもできます。例:
MyInfo = provider()
...
def _my_library_impl(ctx):
    ...
    my_info = MyInfo(x = 2, y = 3)
    # my_info.x == 2
    # my_info.y == 3
    ...

プロバイダの使用方法に関する包括的なガイドについては、ルール(プロバイダ)をご覧ください。

init が指定されていない場合は、Provider 呼び出し可能値を返します。

init が指定された場合、2 つの要素のタプル(Provider 呼び出し可能値と未加工のコンストラクタ呼び出し可能値)を返します。詳細については、 ルール(カスタム プロバイダのカスタム初期化)と以下の init パラメータに関する説明をご覧ください。

パラメータ

パラメータ 説明
doc string: None: デフォルトは None
ドキュメント生成ツールで抽出できるプロバイダの説明。
fields stringシーケンスdict、または None。デフォルトは None です
指定すると、許可されるフィールドのセットが制限されます。
有効な値は次のとおりです。
  • フィールドのリスト:
    provider(fields = ['a', 'b'])

  • ディクショナリ フィールド名 -> ドキュメント:
    provider(
           fields = { 'a' : 'Documentation for a', 'b' : 'Documentation for b' })
すべてのフィールドは省略可能です。
init 呼び出し可能、または None。デフォルトは None です。
インスタンス化中にプロバイダのフィールド値を前処理して検証するためのコールバック(省略可)。init が指定された場合、provider() は通常のプロバイダ シンボルと未加工のコンストラクタの 2 つの要素のタプルを返します。

正確な説明については後述します。直感的な説明とユースケースについては、ルール(プロバイダのカスタム初期化)をご覧ください。

P を、provider() を呼び出して作成したプロバイダ シンボルにします。概念的には、P のインスタンスはデフォルトのコンストラクタ関数 c(*args, **kwargs) を呼び出すことによって生成されます。この関数は次の処理を行います。

  • args が空でない場合は、エラーが発生します。
  • provider() の呼び出し時に fields パラメータが指定されていて、fields にリストされていないキーが kwargs に含まれていると、エラーが発生します。
  • それ以外の場合、c は、kwargsk: v エントリごとに、値が vk という名前のフィールドを持つ新しいインスタンスを返します。
init コールバックが指定されていない場合、シンボル P 自体の呼び出しは、デフォルトのコンストラクタ関数 c の呼び出しとして機能します。つまり、P(*args, **kwargs)c(*args, **kwargs) を返します。たとえば、
MyInfo = provider()
m = MyInfo(foo = 1)
とすると、mm.foo == 1 を持つ MyInfo インスタンスになります。

ただし、init が指定されている場合、P(*args, **kwargs) を呼び出すと、代わりに次のステップが実行されます。

  1. このコールバックは init(*args, **kwargs) として呼び出されます。つまり、P に渡された位置引数とキーワード引数とまったく同じです。
  2. init の戻り値は、キーがフィールド名の文字列である辞書 d である必要があります。有効になっていない場合は、エラーが発生します。
  3. P の新しいインスタンスは、c(**d) のように、d のエントリをキーワード引数として指定してデフォルト コンストラクタを呼び出した場合と同様に生成されます。

注: 上記の手順は、*args または **kwargsinit のシグネチャと一致しない場合、または init の本文の評価が失敗した場合(意図的に fail() の呼び出しを介して)である場合、あるいは init の戻り値が、想定されるスキーマを持つ辞書でない場合にエラーが発生することを意味しています。

このように、init コールバックは、前処理と検証のために位置引数と任意のロジックを許可することで、通常のプロバイダ構築を一般化します。許可された fields のリストの回避はできません

init を指定すると、provider() の戻り値はタプル (P, r) になります。ここで、r未加工のコンストラクタです。実際、r の動作は、前述のデフォルト コンストラクタ関数 c の動作とまったく同じです。通常、r は、現在の .bzl ファイルのみが直接アクセスできるよう、名前の先頭にアンダースコアが付いた変数にバインドされます。

MyInfo, _new_myinfo = provider(init = ...)

repository_rule

callable repository_rule(implementation, *, attrs=None, local=False, environ=[], configure=False, remotable=False, doc=None)

新しいリポジトリ ルールを作成します。これをグローバル値に格納して、WORKSPACE ファイルから読み込んで呼び出せるようにします。

パラメータ

パラメータ 説明
implementation required
このルールを実装する関数。単一のパラメータ repository_ctx を指定する必要があります。この関数は、ルールのインスタンスごとに、読み込みフェーズで呼び出されます。
attrs dict または None。デフォルトは None です。
ルールのすべての属性を宣言する辞書です。属性名から属性オブジェクトにマッピングされます(attr モジュールを参照)。_ で始まる属性は非公開であり、ラベルへの暗黙的な依存関係をファイルに追加するために使用できます(リポジトリ ルールは生成されたアーティファクトに依存できません)。属性 name は暗黙的に追加されるため、指定しないでください。
local デフォルトは False です。
このルールは、ローカル システムからすべてを取得し、取得のたびに再評価する必要があることを示します。
environ 文字列シーケンス。デフォルトは []
非推奨。このパラメータのサポートは終了しました。代わりに repository_ctx.getenv に移行してください。
このリポジトリ ルールが依存する環境変数のリストを指定します。そのリスト内の環境変数が変更されると、リポジトリが再取得されます。
configure デフォルトは False です。
リポジトリが構成のためにシステムを検査することを示します。
remotable デフォルトは False です。
試験運用版。このパラメータは試験運用版で、いつでも変更できます。これに依存しないでください。---experimental_repo_remote_exec を設定することで、試験運用版として有効にできます。
リモート実行との互換性あり
doc string: None、デフォルトは None
ドキュメント生成ツールで抽出できるリポジトリ ルールの説明。

ルール

callable rule(implementation, *, test=unbound, attrs={}, outputs=None, executable=unbound, output_to_genfiles=False, fragments=[], host_fragments=[], _skylark_testable=False, toolchains=[], incompatible_use_toolchain_transition=False, doc=None, provides=[], exec_compatible_with=[], analysis_test=False, build_setting=None, cfg=None, exec_groups=None, initializer=None, parent=None, extendable=None, subrules=[])

BUILD ファイルまたはマクロから呼び出してターゲットを作成することができる新しいルールを作成します。

ルールは、.bzl ファイル内のグローバル変数に割り当てる必要があります。グローバル変数の名前はルールの名前です。

テストルールには _test で終わる名前が必要ですが、他のすべてのルールには、この接尾辞を付けないでください。(この制限はルールにのみ適用され、ターゲットには適用されません)。

パラメータ

パラメータ 説明
implementation required
このルールを実装する Starlark 関数には、1 つのパラメータ(ctx)のみを指定する必要があります。この関数は、ルールのインスタンスごとに分析フェーズで呼び出されます。ユーザーが指定した属性にアクセスできます。宣言されたすべての出力を生成するアクションを作成する必要があります。
test bool: デフォルトは unbound
このルールがテストルールであるかどうか、つまり blaze test コマンドのサブジェクトである可能性があるかどうか。すべてのテストルールは自動的に実行可能と見なされます。テストルールに executable = True を明示的に設定する必要はありません(明示的に設定しないでください)。値のデフォルト値は False です。詳細については、 ルールページをご覧ください。
attrs dict; デフォルトは {} です。
ルールのすべての属性を宣言する辞書です。属性名から属性オブジェクトにマッピングされます(attr モジュールを参照)。_ で始まる属性は非公開であり、ラベルへの暗黙的な依存関係の追加に使用できます。属性 name は暗黙的に追加されており、指定することはできません。属性 visibilitydeprecationtagstestonlyfeatures は暗黙的に追加され、オーバーライドできません。ほとんどのルールで必要な属性は、ほんの一握りです。メモリ使用量を制限するために、ルール関数では属性のサイズに上限を設けています。
outputs dictNone、または function。デフォルトは None
非推奨。このパラメータは非推奨となっており、まもなく削除されます。これに依存しないでください。---incompatible_no_rule_outputs_param により無効になります。このフラグを使用して、コードが間もなく削除される可能性があることを確認します。
このパラメータのサポートは終了しました。代わりに OutputGroupInfo または attr.output を使用するようにルールを移行してください。

事前に宣言された出力を定義するスキーマoutput 属性や output_list 属性とは異なり、ユーザーはこれらのファイルのラベルを指定しません。事前に宣言された出力について詳しくは、ルールのページをご覧ください。

この引数の値は、ディクショナリか、ディクショナリを生成するコールバック関数のいずれかです。コールバックは、計算された依存関係属性と同様に機能します。関数のパラメータ名はルールの属性と照合されます。たとえば、def _my_func(srcs, deps): ... 定義で outputs = _my_func を渡すと、関数は srcs 属性と deps 属性にアクセスできます。ディクショナリが直接指定されたか、関数を介して指定されたかは、次のように解釈されます。

ディクショナリ内の各エントリは、事前に宣言された出力を作成します。キーは識別子で、値は出力ラベルを決定する文字列テンプレートです。ルールの実装関数では、識別子が ctx.outputs の出力の File へのアクセスに使用されるフィールド名になります。出力のラベルにはルールと同じパッケージが含まれます。パッケージの後の部分は、"%{ATTR}" 形式の各プレースホルダを、属性 ATTR の値から形成された文字列に置き換えて生成されます。

  • 文字列型の属性はそのまま置換されます。
  • ラベルタイプの属性は、パッケージの後のラベルの一部からファイル拡張子を除いたものになります。たとえば、ラベル "//pkg:a/b.c""a/b" になります。
  • 出力型の属性は、ファイル拡張子(上記の例では "a/b.c")を含め、パッケージの後のラベルの一部になります。
  • プレースホルダで使用されるリスト型属性(attr.label_list など)はすべて、1 つの要素のみを持つ必要があります。このユーザーのコンバージョンは、リスト以外のバージョン(attr.label)と同じです。
  • 他の属性タイプはプレースホルダに表示されない場合があります。
  • 属性以外の特別なプレースホルダ %{dirname}%{basename} は、パッケージを除き、ルールのラベルの該当する部分に展開されます。たとえば、"//pkg:a/b.c" では、ディレクトリ名は a、ベース名は b.c です。

実際には、最も一般的な置換プレースホルダは "%{name}" です。たとえば、「foo」という名前のターゲットの場合、出力辞書 {"bin": "%{name}.exe"} は、実装関数で ctx.outputs.bin としてアクセスできる foo.exe という名前の出力を事前に宣言します。

executable bool: デフォルトは unbound
このルールが実行可能とみなされるかどうか、つまり blaze run コマンドのサブジェクトである可能性があるかどうか。デフォルトは False です。詳細については、 ルールページをご覧ください。
output_to_genfiles デフォルトは False です。
true の場合、ファイルは bin ディレクトリではなく genfiles ディレクトリに生成されます。既存のルールとの互換性が必要な場合(C++ のヘッダー ファイルを生成する場合など)を除き、このフラグは設定しないでください。
fragments 文字列シーケンス。デフォルトは []
ルールがターゲット構成で必要とする構成フラグメントの名前のリスト。
host_fragments 文字列シーケンス。デフォルトは []
ルールがホスト構成で必要とする構成フラグメントの名前のリスト。
_skylark_testable デフォルトは False です
(試験運用版)

true の場合、このルールは、Actions プロバイダを介して、このルールに依存するルールによる検査のためにアクションを公開します。ルール自体では、プロバイダで ctx.created_actions() を呼び出します。

これは、Starlark ルールの分析時の動作をテストする場合にのみ使用してください。このフラグは今後削除される可能性があります。
toolchains sequence: デフォルトは [] です
設定すると、このルールに必要なツールチェーンのセット。このリストには、String、Label、StarlarkToolchainTypeApi などのオブジェクトを自由に組み合わせて含めることができます。現在のプラットフォームを確認すると、ツールチェーンが見つかり、ctx.toolchain によってルールの実装に提供されます。
incompatible_use_toolchain_transition デフォルトは False です。
非推奨。使用されなくなったため、削除する必要があります。
doc string: None: デフォルトは None
ドキュメント生成ツールで抽出できるルールの説明。
provides デフォルトは [] です。
実装関数が返すプロバイダのリスト。

実装関数で、以下のいずれかのタイプのプロバイダが戻り値から除外されている場合、エラーになります。ただし、実装関数は、ここに記載されていない追加のプロバイダを返すことがあります。

リストの各要素は、provider() によって返される *Info オブジェクトです。ただし、以前のプロバイダは文字列名で表されます。ルールのターゲットが、必要なプロバイダを宣言するターゲットの依存関係として使用される場合、そのプロバイダをここで指定する必要はありません。実装関数が返すだけで十分です。必須ではありませんが、指定することをおすすめします。ただし、アスペクトの required_providers フィールドでは、プロバイダをここで指定する必要があります。

exec_compatible_with シーケンス文字列s; デフォルトは []
このルールタイプのすべてのターゲットに適用される実行プラットフォームの制約のリスト。
analysis_test デフォルトは False です。
true の場合、このルールは分析テストとして扱われます。

注: 分析テストルールは、主に Starlark のコアライブラリで提供されるインフラストラクチャを使用して定義されます。詳しくは、テストをご覧ください。

ルールが分析テストルールとして定義されている場合、その属性の analysis_test_transition を使用して定義された設定の移行を使用できますが、いくつかの制限が適用されます。

  • このルールのターゲットは、推移的依存関係の数が制限されます。
  • このルールは、テストルールとみなされます(test=True が設定されている場合と同様です)。これは test の値よりも優先されます。
  • ルール実装関数ではアクションを登録できません。代わりに、AnalysisTestResultInfo を提供して合格/不合格の結果を登録する必要があります。
build_setting BuildSetting または None: デフォルトは None です。
設定されている場合は、このルールが build setting の種類を表します。config モジュールをご覧ください。これが設定されている場合、「build_setting_default」という名前の必須属性がこのルールに自動的に追加されます。この属性には、ここで渡される値に対応するタイプが設定されます。
cfg デフォルトは None です。
設定されている場合は、分析前にルールが独自の構成に適用される構成の遷移を示します。
exec_groups dict または None。デフォルトは None です。
実行グループ名(文字列)の exec_groups へのディクショナリ。設定すると、ルールによって 1 つのターゲット内の複数の実行プラットフォームでアクションを実行できます。詳細については、実行グループに関するドキュメントをご覧ください。
initializer デフォルトは None です。
試験運用版: ルールの属性を初期化する Stalark 関数。

この関数は、ルールのインスタンスごとに、読み込み時に呼び出されます。name と、ルールで定義された公開属性の値(tags などの汎用属性ではなく)を使用して呼び出されます。

ディクショナリを属性名から目的の値に返す必要があります。返されない属性は影響を受けません。None を値として返すと、属性定義で指定されたデフォルト値が使用されます。

イニシャライザは、属性定義で指定されたデフォルト値の前に評価されます。そのため、イニシャライザのシグネチャのパラメータにデフォルト値が含まれている場合、属性定義のデフォルト値が上書きされます(None を返す場合を除く)。

同様に、イニシャライザのシグネチャのパラメータにデフォルトがない場合、そのパラメータは必須になります。そのような場合は、属性定義のデフォルト設定や必須設定を省略することをおすすめします。

処理されない属性には **kwargs を使用することをおすすめします。

拡張ルールの場合、すべてのイニシャライザは、子から祖先に向かって呼び出されます。各イニシャライザには、認識している公開属性のみが渡されます。

parent デフォルトは None です。
試験運用版: 拡張された Stalark ルールです。設定すると、パブリック属性はアドバタイズされたプロバイダだけでなく、統合されます。ルールは、親の executabletest を照合します。fragmentstoolchainsexec_compatible_withexec_groups の値は統合されます。以前のパラメータまたは非推奨のパラメータは設定できません。親の受信構成の遷移 cfg は、このルールの受信構成後に適用されます。
extendable boolLabelstringNone(デフォルトは None
試験運用版: このルールを拡張できるルールを定義する許可リストのラベル。True / False に設定して、拡張を常に許可または禁止することもできます。Bazel では、デフォルトで拡張機能を常に許可しています。
subrules サブルールシーケンス。デフォルトは []
試験運用版: このルールで使用されるサブルールのリスト。

select

unknown select(x, no_match_error='')

select() は、ルール属性を構成可能にするヘルパー関数です。詳しくは、ビルド百科事典をご覧ください。

パラメータ

パラメータ 説明
x required
構成条件を値にマッピングする辞書。各キーは、config_setting または constraint_value インスタンスを識別するラベルまたはラベル文字列です。文字列の代わりにラベルを使用するタイミングについては、マクロに関するドキュメントをご覧ください。
no_match_error デフォルトは '' です。
条件が一致しない場合に報告するオプションのカスタムエラーです。

サブルール

Subrule subrule(implementation, attrs={}, toolchains=[], fragments=[], subrules=[])

サブルールの新しいインスタンスを作成します。この関数の結果は、使用する前にグローバル変数に格納する必要があります。

パラメータ

パラメータ 説明
implementation function; required
このサブルールを実装する Starlark 関数
attrs dict: デフォルトは {} です
サブルールのすべての(プライベートの)属性を宣言するための辞書。

サブルールに含めることができるのは、ラベルタイプの限定公開属性(label または label-list など)のみです。これらのラベルに対応する解決された値は、Bazel によって自動的にサブルールの実装関数に名前付き引数として渡されます(そのため、実装関数は属性名に一致する名前付きパラメータを受け入れる必要があります)。値の型は次のとおりです。

  • FilesToRunProvider: executable=True のラベル属性の場合
  • File: allow_single_file=True のラベル属性の場合
  • Target: その他すべてのラベル属性
  • [Target]: すべてのラベルリスト属性
toolchains sequence: デフォルトは [] です。
設定されている場合、このサブルールに必要なツールチェーンのセット。このリストには、String、Label、StarlarkToolchainTypeApi などのオブジェクトを自由に組み合わせて含めることができます。現在のプラットフォームを確認すると、ツールチェーンが見つかり、ctx.toolchains によってサブルールの実装に提供されます。
fragments 文字列シーケンス。デフォルトは []
サブルールがターゲット構成で必要とする構成フラグメントの名前のリスト。
subrules サブルールシーケンス。デフォルトは [] です。
このサブルールに必要な他のサブルールのリスト。

tag_class

tag_class tag_class(attrs={}, *, doc=None)

新しい tag_class オブジェクトを作成します。このタグは、タグのクラスの属性スキーマ(モジュール拡張機能で使用できるデータ オブジェクト)を定義します。

パラメータ

パラメータ 説明
attrs デフォルトは {} です。
このタグクラスのすべての属性を宣言するための辞書です。属性名から属性オブジェクトにマッピングされます(attr モジュールを参照)。
doc string: None: デフォルトは None
ドキュメント生成ツールで抽出できるタグクラスの説明。

visibility

None visibility(value)

現在初期化されている .bzl モジュールの読み込み可視性を設定します。

モジュールの読み込みの可否は、他の BUILD ファイルや .bzl ファイルの読み込み可否を制御します。(これは、ファイルが他のターゲットの依存関係として表示されるかどうかを管理する、基になる .bzl ソースファイルのターゲット可視性とは異なります)。読み込みの可視性はパッケージのレベルで機能します。モジュールを読み込むには、読み込みを行うファイルが、モジュールへの可視性が付与されたパッケージに存在する必要があります。モジュールは、可視性に関係なく、常にそれぞれのパッケージ内で読み込めます。

visibility() は .bzl ファイルごとに 1 回だけ呼び出すことができます。関数内ではトップレベルで呼び出すことはできません。推奨されるスタイルは、この呼び出しを load() ステートメントの直下と、引数の決定に必要な簡単なロジックのすぐ下に配置することです。

フラグ --check_bzl_visibility が false に設定されている場合、読み込みの可視性違反により警告が出力されますが、ビルドは失敗しません。

パラメータ

パラメータ 説明
value required
パッケージ仕様の文字列のリストまたは単一のパッケージ仕様の文字列。

パッケージ仕様は package_group と同じ形式になりますが、ネガティブ パッケージ指定は使用できません。つまり、仕様は次の形式になります。

  • "//foo": パッケージ //foo
  • "//foo/...": パッケージ //foo とそのすべてのサブパッケージ。
  • "public" または "private": すべてのパッケージ、またはパッケージなし

「@」構文は使用できません。すべての仕様は、現在のモジュールのリポジトリを基準にして解釈されます。

value が文字列のリストの場合、このモジュールに可視性が付与されたパッケージのセットは、各仕様で表されるパッケージの結合になります。(空のリストの効果は private と同じです)。value が単一の文字列の場合は、シングルトン リスト [value] として扱われます。

フラグ --incompatible_package_group_has_public_syntax--incompatible_fix_package_group_reporoot_syntax は、この引数には影響しません。"public""private" の値は常に使用でき、"//..." は常に「現在のリポジトリ内のすべてのパッケージ」として解釈されます。