依存関係グラフを確認する

ビルドが成功すると、すべての依存関係が BUILD ファイルに明示的に記述されます。Bazel はこれらのステートメントを使用してプロジェクトの依存関係グラフを作成し、正確な増分ビルドを可能にします。

サンプル プロジェクトの依存関係を可視化するには、ワークスペース ルートで次のコマンドを実行して、依存関係グラフのテキスト表現を生成します。

bazel query --notool_deps --noimplicit_deps "deps(//main:hello-world)" \
  --output graph

上記のコマンドは、ターゲット //main:hello-world のすべての依存関係(ホストと暗黙的な依存関係を除く)を探し、出力をグラフとしてフォーマットするよう Bazel に指示します。

そのテキストを GraphViz に貼り付けます。

Ubuntu では、GraphViz と xdot Dot Viewer をインストールして、ローカルでグラフを表示できます。

sudo apt update && sudo apt install graphviz xdot

その後、上記のテキスト出力を直線で xdot にパイプすることで、グラフを生成して表示できます。

xdot <(bazel query --notool_deps --noimplicit_deps "deps(//main:hello-world)" \
  --output graph)

ご覧のとおり、サンプル プロジェクトの第 1 ステージには、追加の依存関係なしで単一のソースファイルをビルドする単一のターゲットがあります。

「hello-world」の依存関係グラフ

図 1. hello-world の依存関係グラフには、1 つのターゲットと 1 つのソースファイルが表示されます。

ワークスペースをセットアップした後、プロジェクトをビルドし、その依存関係を確認したら、さらに複雑度を高めることができます。