Bazel Docker コンテナのスタートガイド

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このページでは、Bazel コンテナの内容、Bazel コンテナ内で Bazel を使用して abseil-cpp プロジェクトをビルドする方法、ディレクトリ マウントを備えた Bazel コンテナでホストマシンから直接このプロジェクトをビルドする方法について詳しく説明します。

ディレクトリ マウントを使用してホストマシンから Abseil プロジェクトをビルドする

このセクションの手順では、ホスト環境でチェックアウトしたソースを使用して Bazel コンテナを使用してビルドします。実行するビルドコマンドごとにコンテナが起動します。ビルドの結果はホスト環境のキャッシュに保存されるため、ビルド間で再利用できます。

ホストマシンのディレクトリにプロジェクトのクローンを作成します。

git clone https://github.com/abseil/abseil-cpp.git /src/workspace

ビルド間で共有される結果をキャッシュに保存するフォルダを作成します。

mkdir -p /tmp/build_output/

Bazel コンテナを使用してプロジェクトをビルドし、ビルド出力をホストマシンの出力フォルダで使用できるようにします。

docker run \
  -e USER="$(id -u)" \
  -u="$(id -u)" \
  -v /src/workspace:/src/workspace \
  -v /tmp/build_output:/tmp/build_output \
  -w /src/workspace \
  gcr.io/bazel-public/bazel:latest \
  --output_user_root=/tmp/build_output \
  build //absl/...

--config=asan|tsan|msan ビルドフラグを追加して AddressSanitizer(asan)、ThreadSanitizer(tsan)、MemorySanitizer(msan)を選択することで、サニタイザーを使用してプロジェクトをビルドします。

docker run \
  -e USER="$(id -u)" \
  -u="$(id -u)" \
  -v /src/workspace:/src/workspace \
  -v /tmp/build_output:/tmp/build_output \
  -w /src/workspace \
  gcr.io/bazel-public/bazel:latest \
  --output_user_root=/tmp/build_output \
  build --config={asan | tsan | msan} -- //absl/... -//absl/types:variant_test

コンテナ内から Abseil プロジェクトをビルドする

このセクションの手順では、コンテナ内のソースを使用して Bazel コンテナを使用してビルドします。開発ワークフローの開始時にコンテナを起動し、コンテナ内のワークスペースで変更を行うと、ビルド結果がキャッシュに保存されます。

Bazel コンテナでシェルを起動します。

docker run --interactive --entrypoint=/bin/bash gcr.io/bazel-public/bazel:latest

各コンテナ ID は一意です。以下の手順では、コンテナは 5a99103747c6 です。

プロジェクトのクローンを作成します。

root@5a99103747c6:~# git clone https://github.com/abseil/abseil-cpp.git && cd abseil-cpp/

通常のビルドを行います。

root@5a99103747c6:~/abseil-cpp# bazel build //absl/...

--config=asan|tsan|msan ビルドフラグを追加して、AddressSanitizer(asan)、ThreadSanitizer(tsan)、MemorySanitizer(msan)を適宜選択し、サニタイザーを含むプロジェクトをビルドします。

root@5a99103747c6:~/abseil-cpp# bazel build --config=--config={asan | tsan | msan} -- //absl/... -//absl/types:variant_test

Bazel コンテナを確認する

まだ行っていない場合は、Bazel コンテナ内で対話型シェルを起動します。

docker run -it --entrypoint=/bin/bash gcr.io/bazel-public/bazel:latest
root@5a99103747c6:/#

コンテナの内容を確認します。

root@5a99103747c6:/# clang --version
clang version 8.0.0 (trunk 340178)
Target: x86_64-unknown-linux-gnu
Thread model: posix
InstalledDir: /usr/local/bin
root@5a99103747c6:/# java -version
openjdk version "1.8.0_181"
OpenJDK Runtime Environment (build 1.8.0_181-8u181-b13-0ubuntu0.16.04.1-b13)
OpenJDK 64-Bit Server VM (build 25.181-b13, mixed mode)
root@5a99103747c6:/# python -V
Python 2.7.12
root@5a99103747c6:/# python3 -V
Python 3.6.6
root@5a99103747c6:/# bazel version
Extracting Bazel installation...
Build label: 6.0.0
Build target: bazel-out/k8-opt/bin/src/main/java/com/google/devtools/build/lib/bazel/BazelServer_deploy.jar
Build time: Mon Dec 19 15:52:35 2022 (1671465155)
Build timestamp: 1671465155
Build timestamp as int: 1671465155